大切にしまっていた革製のバッグ、いざ使おうとしたらカビだらけ!
なんて経験はありませんか?
革のバッグはナイロンや合皮のバッグと比べると高価ですし、ましてブランド物だったとしたら本当に落ち込んでしまいますよね。
革製バッグに生えたカビはどうしたら落ちるのでしょうか?
今回はカビの対処法と予防の方法についてご紹介します。
革のバッグはどうしてカビやすいの?
そもそもどうしてカビは革製のものに生えやすいのでしょうか?
カビが生えるためには3つの要素が必要です。
それは「湿度」「温度」「栄養」です。
カビは湿度70%以上、温度は20度~30度の高温多湿の環境で発生するのですが、クローゼットや押し入れはこの条件を満たしやすいのです。
そして革製のバッグにはカビの栄養源となる植物タンニンや油脂が含まれており、さらにそこに手あかや革用クリームが付着しているため、カビにとっては非常に好条件なのです。
頻繁に革製バッグをつかっていればいいのですが、大事なときだけ使おうと大切にしまっていたりするとカビがどんどん繁殖してしまうのです。
革製バッグのカビの落とし方
では繁殖してしまったカビはどうすればいいのでしょうか?
カビは菌糸というものを伸ばしながら増殖していきます。
カビが発生しはじめたばかりの頃なら表面だけ拭き取ればいいのですが、革製バッグの場合パッと見てカビが生えていることがわかるレベルであれば、カビの菌糸は革の繊維の奥深くまで繁殖してしまっていると考えたほうがいいそうです。
おすすめのカビの対処法ですが、まずは「消毒用エタノール」を使うというものです。
エタノールはたんぱく質を分解するのでカビを取り除くには効果的です。
やわらかい布にエタノールをしみ込ませて、やさしく拭き取るようにしてください。
ただし革によっては変色する恐れがありますので、必ず最初に目立たない場所で試すようにしてくださいね。
次におすすめの方法が「天日干し」です。
まず水で濡らしたタオルで表面にあるカビを優しく拭き取ったあと、日光にあててしっかり乾燥させます。
太陽の紫外線にはカビの殺菌効果があるので、目に見えないカビ菌の除去に効果的です。
また乾燥させることで革製バッグのカビ臭いにおいを取る効果も期待できるそうです。
最後に「水洗い」に関してですが、一般的に革製品は水で洗うことがタブーとされています。
ただし革製品の水洗い専用の洗剤を使えば、自宅でも水洗いすることが可能なようです。
調べたところによると数千円台の洗剤が多く、通常の洗濯用洗剤と比べると高額なようです。
ただ革製品をたくさん持っている方は、毎回クリーニングに出すよりはコストパフォーマンスに優れておりますので、検討してみるのもいいかもしれませんね。
ただそういった専用の洗剤なしで素人が水洗いするのは、革が傷んでしまう可能性もありますのでやめたほうが無難だと思います。
「エタノール」と「天日干し」でもカビが取れなかった場合は、専門の業者さんに依頼したほうがベターです。
革のバッグにカビが生えないようにするには?カビの予防対策!
たとえカビを取り除くことができたとしても、大事なバッグにカビなんて生やしたくないですよね。
カビの繁殖を防ぐためにはどのような対策が必要なのでしょうか?
革製バッグのベストな保管場所は「直射日光が当たらず風通しのいいところ」です。
でもそんな場所は一般家庭ではなかなかないですよね。
おそらくほとんどの方が押し入れやクローゼットに収納していると思います。
その時に注意したいのは、「天気のいい日は窓と押し入れやクローゼットの扉を開け放して風を通しなるべく乾燥させるようにすること」です。
前述したとおりカビは多湿な環境で繁殖しやすいので、湿度を下げるようにしましょう。
次に「バッグを傷や埃から守ろうとしてビニール袋にいれて収納しないようにすること」です。
ビニール袋は通気性が悪いのであっという間にカビだらけになってしまう可能性があります。
最後に「定期的にバッグを天日干しすること」です。
太陽の紫外線には殺菌効果がありますので、天日防止を定期的にすることでカビ菌を殺菌してカビの繁殖を抑えることができます。
革製のバッグを長く使用するためには、しっかりと手間をかけてあげる必要があります。
高価なものですし、ぜひ大切に取り扱ってあげましょう!
革製バッグとカビは切っても切り離せないもの‥だからこそしっかりケアを続けよう!
革製のバッグは高級感もありまさに大人のバッグといったかんじですよね。
私も社会人になったときに革製のバッグを購入し、とても誇らしくなった記憶があります。
でもその反面、革製バッグのお手入れは手間と時間がかかってしまうものです。
少しでも雑に扱うとカビだらけ‥なんてことも。
大人のバッグには大人のケアが必要です。
大切なバッグ、ぜひ大切にお手入れをして長く使い続けたいものですね。