かわいいわが子のためになることであれば、色々やらせてあげたい。
そんな風に思う親御さんも多いかと思います。
有名な言葉に「脳の80%は3歳までに完成する」といった言葉があります。
子どもの成長は長い年月をかけてと思いながらも、脳の大半は3歳までに、と聞くなんだか焦る気持ちが出てくるのも分かります。
では、その成長が目覚ましい貴重な期間に何ができるかを考えると真っ先に浮かんでくるのが習い事ではないでしょうか?
幼児の習い事には種類が豊富にあり、なんとなく考えるとどれを選んだらいいのやら。
そもそも習い事は必要なのか、気になりますよね。
そこで、今回は習い事をするメリットとデメリットと言う視点から習い事の必要性についてまとめてみることにしました。
幼児の習い事のメリット
習い事の種類にもよるとは思いますが、その多くは日常生活では体験できないことを習い事することによって体験でき、それによって身体能力や表現能力などの向上が期待できるということが挙げられます。
例えば、運動系のスイミングや体操では、肺活量のアップやバランス感覚の向上などがあげられます。
文化系では、ピアノやリトミックなどでリズム感や思考力などが向上すると言われています。
また、習い事をする中でできる・できないといった経験を経験することで、どうやったらうまくいくのかと子どもながらに考え、挑戦していく力が付きます。
その他、習い事によって子どもも母親も新たな人間関係を構築できるということもあります。
お母さん同士であれば、いわゆるママ友ですね。
同じ習い事に通っているということで話題の共通点も多く、気軽に相談できる繋がりができやすいです。
子育てをしていると、子どもの性格や発達によって、お母さんたちは大なり小なり悩みを持っており、どこかでその相談や話を気軽にしたいという気持ちがあります。
そんな中、同じ年齢で気軽に話ができるママ友がいると、とても安心できますよね。
また、子どもにとっても同じ年代で遊べる友達ができることは子どもがコミュニケーションの取り方を学ぶ良い場所となるでしょう。
習い事のデメリット
習い事には大なり小なり費用が掛かります。
大体、平均して1種類の習い事で月1万円前後かかるとして、多くの習い事をさせようと思うと習い事だけで月に数万円になることも…。
今後さらに教育費がかかることが予想されるので、各々の家庭の収入に見合った習い事の取捨選択が必要です。
また、習い事を多くさせる場合、一週間の予定が習い事でびっしりなんてことも。
子どもにとっていつもと違う環境、違う遊び、違う人間関係の中で過ごすことは心身のストレスになります。
そうすると、いくら体力が有り余っている子どもでも疲れが出て、体調を崩してしまう事もあります。
特に習い事を始めたばかりの時には子どもの体調の変化に気を配ってあげたいものです。
その他に、習い事が増えることで、家族で過ごす時間が減ります。自宅で過ごしていた時間の一部が習い事の時間に変わるので、必然的に子どもと家族で過ごす時間が減ります。
習い事には多くのメリットがありますが、幼児にとって一番大切なことは一番身近な保護者からの愛情です。
習い事を優先するあまりに子どもとの触れ合いが減ってしまっては本末転倒です。
習い事をするならば、子どもとの触れ合いの時間も大切にしつつ、やっていきたいところです。
子どもの関心が低い習い事だと長続きせず、かえって子どもにとって習い事が苦痛になることも。
子どもは日々成長しており、その中で自分の好き嫌いがはっきりしてきます。
特にイヤイヤ期から習い事を始めると、種類によってはイヤイヤを増幅させることがあります。嫌がる場合には無理強いさせず、子どもの意思を尊重させることも大切です。
習い事でのママ友付き合いが面倒になる場合もあります。
子どもが習い事を受けている間、親は子どもの様子を見守っているため、その間に母親同士で会話する機会も多くあります。
女の世界ですから、悪口や噂が好きな人、何かにつけてマウンティングする人などが身近にいるとママ友トラブルに巻き込まれたりすることもあります。
習い事がすべてではないので、深入りせずに、必要最低限挨拶をきちんとする、といった事が必要です。
まとめ
・習い事のメリットは、様々な体験を通して、多種多様な能力が身に付くこと、親子にとって新たな人間関係が広がること
・習い事のデメリットには、費用が掛かること、ママ友トラブルに巻き込まれる可能性、家族で過ごす時間が減ること、環境の変化などから子どもが体調を崩す恐れがあること、子どもによっては習い事が長続きしないこと
習い事にはメリット・デメリットがあります。
習い事は親との触れ合いがあり、その延長線上に習い事で楽しい時間を過ごす所といった位置づけでもよいのではないかと思います。
習い事は絶対にやらなければいけないものではありません。
幼児に大切なのは触れ合いを通しての親からの愛情であり、身近な所でも遊びに工夫をすれば様々な能力が身に付きます。
習い事をするにしても、しないにしても、幼児の学習力・吸収力は無限大です。
子どもとの触れ合いを大事にして、子どもの様々な能力を伸ばしていきましょう。